セーモンズ

胸にあるふいごから送られる空気で人口声帯を震わせ歌う。
人口声帯をひっぱって音程を変える。
外れた音を、正しい音に戻すようなフィードバック・プログラムを走らせている。
 
WAHHA GOGO については、100枚を超えるスケッチを拝見し。
また、動画資料なども充実していて。
イメージから機構が立ち上がっていくというあの奇跡が、腑に落ちています。
漫然と納得して言えるだけで、機構細部についてまで脳処理できているわけではないですが・・・。
 
セーモンズの開発スケッチを、その機構開発経過を説明するものを、あまり見た記憶がありません。
きっと、美しいスケッチが、何枚もあるのではないかと想像するのですが。
明和電機ボイス計画宣言展」では、あまり数がなかった気がします。
ICCの展示では、ある程度まとめて観ることができたのかな。
 
開発は2003年。
三体そろったのが2004年。
当方は、まだ2年半めのファン。
セーモンズについては、いきなり社長の頭の中から現実へと現れたような不思議さを感じているのでした。
それまでの明和電機楽器製品と毛色が?レベルが?ラベルも?ちがいます。
 
 短い腕をぐるぐる回すようなふいご伸縮のシステムや。人工声帯を震わす空気の流量や流速の妥当性や。
 人口声帯の形状や。十字型の声帯ケースのデザインや密閉性。
 音を聴いて喉の締め方を調整しているはずのフィードバックプログラムの実際や。
 OSは? 言語は? 何か既存のプログラムツールが使われているのだろうか。
 
しかも、短期間に三体が作られています。
・・・いくら社長が「女性3人組」を好きとはいえ・・・。
 
調整やメンテが際立って大変そうですし。彼女の生声を聴く機会はとても貴重。
 
いつか、アン、ベティ、クララのそろい踏み歌唱を生で聴けますように。