ディンゴ


ディンゴ。2004年制作。
 
初めて見たのは、2009年12月に放映されたTV番組「メレンゲの気持ち」で。
口があって、擦れた声で「わ」「ん」と吠える機械。
 
明和電機社長にとって、犬とその咆哮は、「威嚇」と「服従」の象徴だそうです。
何に対して咆哮しているかと言えば。(エーデルワイスの物語に沿うと)メスに対して?
ディンゴは雄、ということになりそうです。
 
ともあれ、見ているだけでうれしくなる、華奢で美しいマシンです。「威嚇」のイメージには結びつけにくい・・・。
造形の細部が凝っていて、ノーブルな印象でさえあります。ビジュアル系です。
 
エーデルワイスの住人だから。
ボイスメカニクスで、工員さんが小脇に抱え、ライブに楽器として登場したのにちょっとびっくりしたのでした。
うまく吠えさせるの、難しそうでした。
 
 犬はふたつの声帯をもっていて、ダミ声を出します。
ディンゴの説明をされるとき、そう言って、社長が犬の鳴き声の真似をされるのを、何回か拝見したことがある気がします。
ディンゴの人工声帯。外からはよく見えません。
鳴かせる操作や動作も、ライブでは席の関係で、まだじっくり拝見したことありません。
機構はどうなっているのかな。
 
こちらの映像で、胸や口元の動きを見ることができます。
http://youtu.be/pUegzKnIrtM
(これだけまとまった展示がクローズドイベントで行われたのですねー。)
 
ネットで読むことができた論文によると、イヌの喉頭の構造はヒトのそれと比較的類似していて。
声帯は,粘弾性の異なる2つの層から成るのだそうです。