『明和電機 魚コードのできるまで』より 

明和電機 魚コードのできるまで

明和電機 魚コードのできるまで

明和電機 魚コードのできるまで』 (2002年3月25日、NTT出版より刊行)"SECTION 3"から、気づいたことを列記。
(主観的取捨選択によるメモというかも;)
 

はじまりは「ヨーロッパの古代遺跡展」。発掘された王女の墓に転がるアクセサリー。
この世にいない愛する人を、アクセサリーという道具によって再生させる、というポエム。
ー> 理想の女性のための装飾品をつくる...
ー>プレエーデル、ヘアメータなど(1997年?)
=「結晶の花」
  

生殖がテーマ。月から地球へのドライブ。自殺。メス化。
リンゴで月から地球へ...、というポエム。
ー>ライブパフォーマンス、ニュートン銃(1998年)
=「生殖の花」 
 

女性のファッションや化粧。
白い花、オイル、女性が支配する地上、男性の去勢、歌う櫛の花、のポエム。=『EDELLWEISS PROGRAM』
ー>末京液、ムスタング、スペルマなど
=「結晶の花」「生殖の花」に「装飾の花」が加わる
 
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語彙。EDELL は"高貴な"。WEISSは"白"。高貴な白い花。エーデルワイス
 
この本のなかでは、WEISSが"女性"、EDELが"英知"と位置付けられています。
 
(むしろ、語感的にはWEISS のほうが"WISE"につながるような?)
  
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p.127

センチでパッションな世界を捜したい。リメンバー、ラブ&ポエム

から
p.162

「結晶の花」のように高貴で、「生殖の花」のように本能的で、「装飾の花」のように華やかなメスたちのポエム。それを手に入れるために、ボクの英知を使ってポエムをカタチにした道具。この2つの融合は、「EDELWEISS」の物語のラストシーンに通じる、ボクの中の、メスとオスのひとつの理想型でした。

まで。
ポエム特有?の非常な長距離を観測しているような気分で読み返しました。
 
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興味深いのは、この本のなかで、社長は自分のことを「ボク」というカタカナの一人称でずっと語られていることです。
読み手からは、社長と、物語ポエムのなかの主人公「ボク」との区別がわかりにくいのです...。
  
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久しぶりに、146頁からの『EDELLWEISS PROGRAM』の絵をみました。
わたしは、まず緑色の御本を読んでしまったのだけれど。
まず先にこちらの絵を見ていれば、このイラストのイメージに沿ったものを自然と頭に浮かべるようになったのかもしれません。
 
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魚から花の世界へ